元利均等返済と元金均等返済のしくみ


|右向き三角1 元利均等返済と元金均等返済はどちらがお得

 住宅ローンの返済方法には、大きく分けて元利金等返済と元金均等返済があります。どこがどう違うのかをおさえておきましょう。

|右向き三角1 元利均等返済のしくみ
※返済額が一定で利息と元金の割合が変わる

返済  元利均等返済とは、毎回、一定の金額を返済していく方法です。
 ローンの返済額の中には、利息と元金が含まれていますが、元利均等返済ではその合計額が一定になるように返済額が計算されています。返済額に占める元金と利息の割合が毎回、変わっていくわけです。
  たとえば3000万円を金利3%、30年返済で借り入れた場合、毎月の返済額は12万6481円。初回から最終回まで、ずっと同じ額です。


|右向き三角1 元金均等返済のしくみ
※元金が一定で返済額が徐々に減る

返済 元金均等返済では『毎回返済する元金の額が均等』です。毎回一定の元金に加え、その時々に残っているローン残高に対する利息を返済します。 残高が減れば利息は減っていきますから、利息の金額が毎回変わり、結果、返済額も毎回変わっていきます。
前述と同じ3000万円を金利3%、30年返済で借り入れを元金均等返済した場合、初回の返済額は15万8333円、2回目は15万8125円、100回目は13万7708円など、だんだんと返済額が減っていきます


|右向き三角1 元利均等と元金均等の利息の違い
返済  元利均等、元金均等、それぞれにメリット、デメリットがあります。
 まず元利均等は、毎回返済額が一定であるため、返済計画が立てやすく、家計が安定しやすいのが魅力。前述の試算例でも分かるように、返済期間が同じなら、元金均等より当初の返済負担が抑えられるメリットもあります。
 元金均等は当初の返済負担は大きくなりますが、次第に返済額が減っていくため、あとがラクです。
 利息負担においてはどうでしょう。
 3000万円を金利3%、30年返済で借り入れた場合、元利均等なら利息の総額は約1553万円。これに対し、元金均等では約1354万円。元金均等のほうが、約200万円利息負担が少なく済みます


|右向き三角1 元利均等と元金均等の返済額は、こう違う
返済 次第に減っていくとはいえ、元利均等返済した場合の返済額を下回るまでにはかなりの年数がかかり、返済負担が重い時期が長く続きます。前述の例で、元金均等の返済額の変化をチェックしてみると…。元利均等の返済額を下回るのは154回目(12年10ヶ月後)です。
 今はたくさん返せるけれど、教育費がかさむ時期には返済負担を抑えたいという場合など、返済額の減り具合がいいタイミングになるようなら、元金均等も有効かもしれませんね。
 ただし「今は共働きでたくさん返せるけれど、子どもができたら妻は退職するかも」といった世帯では、安易に元金均等を選ぶと返済負担が重い時期が長引き、危険かも知れません。その場合は、元利均等返済にし、収入が多い時期に繰り上げ返済などを行なうことで利息負担を抑える方法が安心でしょう。


|右向き三角1 繰り上げ返済とは
住宅ローンなどの債務者が、毎月決められた返済額に加えてローンの一部を返済することを「繰り上げ返済」といいます。
繰り上げ返済した分は、元金返済にあてられます。
このため、繰り上げ返済を行なうと、元金に対してかかるはずの利息が減り、返済総額も少なくなります。
この繰り上げ返済には期間短縮型と返済額軽減型の2種類があります。
期間短縮型は繰り上げ返済をすることにより、当初の予定よりも返済期間を短縮するものです。
返済額軽減型は返済期間を変えずに、返済額を軽減させるものをいいます。




低金利リフォームローン


|右向き三角1 低金利リフォームローン

リフォームローンに申し込むのであれば低金利のローンの方がお得です。

そんな時にお勧めなのが住宅金融公庫の住宅ローン。住宅金融公庫は固定金利型で低金利となっていますので利息が膨らみにくいです。
その為、借入金が多くても後々返済が大変になることもありません。
また、途中で返済が困難になった方への救済案も豊富に用意されていますので、初めてローンを利用する人にとっても大変お勧めです。
これはあくまで初めてローンを利用する方にお得な話なので、ローン会社はたくさんありますので条件を絞って探せば自分にあった低金利のリフォームローンが見つかると思います。

リフォームローンは固定金利と変動型金利の2種類ありますが、一般的に金利が安くなるのは固定金利と言われています。これはリフォームローンの場合の返済期間が長いことが理由の一つでしょう。
ただ、返済期間を短くできる場合は逆になります。固定金利の場合1年目から5%などと設定されていますが、変動型は1年目は2%未満の所がほとんどです。
なので、借入金額が少なくて1〜3年で返済できるようであれば変動型金利の方が低金利となるわけですね。
ローンは金利が高いとうイメージがありますが、このように借入金額と返済金額によっては驚く程に金利を低くすることが可能です。
また、固定金利型は高金利でも変動型金利は低金利になっている様なローン会社もありますので、色々と探してみて「自分にとっての低金利リフォームローン」を探してみる事をお勧めします。



リフォームローン比較


|右向き三角1 リフォームローンの比較

リフォームローンの申し込みを考えた時、真っ先にして欲しいのがリフォームローンの比較です。
リフォームローン会社にお金を借りるといっても、会社によって金利も違えばローンプランも違います。
その為、何も考えずに申し込みをしてしまうと後から「やっぱりB社にしておけばよかった…」と後悔してしまう事も考えられます。
申し込み前に比較をしっかりと行い損をしないローンを考えて欲しいと思います。

肝心の比較ポイントですが1番は金利です。リフォームローンの返済期間が長くなる事もありますので、金利0.1%の差が後々大きな金額になる場合もあります。
金利は会社によって結構差があります。必ず金利を比較して金利の低い会社をピックアップしていきましょう。

次に金利タイプの比較です。金利には変動型金利と固定型金利の2種類があります。一見、変動型金利の方がお得な気もしますが、変動型では金利が上昇する可能性があるので、場合によっては返済計画通りにならない事もあります。
また、上昇金利の幅によっては固定型金利よりも高くなる事もある為に固定型と変動型で計算をして最終的な返済金額の概算を出す様にしましょう。これも各ローン会社を比較するようにします。

次に比較したいのが返済額の変更です。計画を立てても計画通りにいかないのがローン返済。その為、返済途中に毎月の返済額が苦しくなってしまうという事も考えられます。
ですから、仮にそういった状況になった時に毎月の返済額の変更が出来るかどうか、そして、その場合の金利などはどうなるのかなどを比較するようにして下さい。
「うちはきっと大丈夫」と思う方がほとんどだと思いますが、借入金額が大きい人は念には念をという事で確認して欲しいと思います。金利と返済額の変更の2点さえ比較すれば失敗はしないと思います。


住宅ローンの金利は金融機関によって違い、定期的に見直されています。 住宅ローンは必ず最新情報を仕入れたうえで、借入先や金利のタイプなどを複数の金融機関やローン商品で比較して選びましょう


金利タイプが違うと、将来の返済額の動きも違う (金利の動きはイメージ)