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ローン選びのステップ



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まずやっておきたいのが、利用できるローンの把握。
ローンにはそれぞれ利用条件があり、場合によっては利用できないものもあります。
いくら魅力的でも自分の条件に合わないものを追いかけても意味はありません。
(フラット35は、公庫証券化ローンの新名称です)
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固定型の安心感と固定金利選択型のおトク感を両方享受したい、といった場合は、公庫と民間融資など、複数の金融機関を利用する方法のほか、ひとつの金融機関で複数のローンを利用する方法もあります。 民間の金融機関の中には、金利タイプの異なるローンを組み合わせて利用できるケースや、フラット35と金融機関独自のローンを併用できるケースもありますので、確認してみましょう。
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正解はなし。表面的な金利だけでおトク度を計ることはできないからです。
たとえば、最近は金利優遇を行なう民間融資が増えています。変動型や固定金利選択型の民間融資を利用する場合は、店頭金利だけでなく、金利優遇があるか、利用できるかを確認し、優遇金利で比較するといいでしょう。
金利優遇を受けると1%以下になるローンもあり、当初の返済負担が抑えられてとっても魅力。でも、そのおトク度がずっと続くとは限りません。 金利優遇の多くは一定期間、大幅に優遇し、その後、優遇幅が小さくなるタイプ、全期間、一定幅で優遇するもの、に分けられます。どちらがトクかは返済期間などによって異なりますが、ずっと大幅な優遇幅が続くわけではないことを念頭におき、ほかのローンとの金利差をみることが大切です。
金利優遇は期間限定で行なわれており、申込時期または融資実行時期に制限があります(両方の場合もあり)。ローンによっては融資枠を設けているものもあります。
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また多くのローンでは保証料がかかります。万が一、返済不能に陥った場合に、一時的に返済を肩代わりしてもらうためのものですが、返済が免除されるわけではありません。ローンによっては保証料なしとしているものもあり、そのようなローンなら諸費用負担が軽くなります。 そのほか、融資を申し込むときの事務手数料(3〜5万円程度が一般的)がほかに比べて割高でないかもチェックするといいでしょう。
繰り上げ返済の手数料も気になるところ。ネットで手続きすれば1万円程度から手数料なしで繰り上げ返済が行なえたり、預金口座の残高が指定額を上回れば自動的に繰り上げ返済されるものなどもあります。いくらからできるか、手数料はどの程度かかるかなどもチェックしてみるといいです。
比べるポイントがたくさんありますが、手間をかければかけるほど、おトクなローンに出会えるはず。長〜く付き合うものですから、頑張ってベストなローンを選びましょう。
ローン金利のタイプ |
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まずは固定型。これは完済まで金利が変わらないタイプで、返済途中に返済額が増える心配がありません。ずっと同じ額(元利均等返済の場合)を返済していけばいいので、返済計画が立てやすく、家計が安定しやすいのも魅力です。
現在のような低金利時に借りれば、完済するまで低金利の恩恵が受けられるのもメリット。ただし長期的な金利動向を踏まえて金利が設定されるため、固定金利選択型や変動型に比べて金利がやや高め、というデメリットもあります。
,br> 固定型のローンは公庫やフラット35(新型住宅ローンの新名称)のほか、信金中央金庫など、一部民間融資にもあります。
公庫やフラット35のごく一部は、借り入れから11年目に金利が変わる段階金利制ですが、11年目以降の金利や返済額が決まっているため、金利がどの程度になるか分からない、といった不安はありません。
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民間融資の主流となっているのが、固定金利選択型や変動型です。
固定金利選択型は、一定の期間、金利が固定される、というもの。3年、5年、10年など、金融機関が設定する複数の期間からいずれかを選択。選んだ期間は金利が変わらず、期間終了後には再度、固定期間を指定するか、変動型に切り替えるかを選ぶことができます。金利が固定される期間が長いほど安心感が高まり、その分、金利も高くなります。
いずれの場合もその時点の水準の金利が適用されるため、当初の固定期間はある程度の安心感がありますが、将来はどうなるか分からない、という不安も伴います。
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変動型は、原則的に半年ごと、金利の大幅な変動があった場合はその都度、金利が見直されるタイプです。ただし返済額の見直しは5年ごと。5年の間に金利が上がっても、5年間は返済額が一定です。
一見、安心なようにも思えますが、金利が上がっていても返済額が増えないということは…? 返済額に占める利息の割合が増え、元金が減っていかない、ということになってしまいます(金利が下がっていく時期には返済額に占める利息の割合が減って元金の減りが早くなる)。
3年程度までの固定金利選択型や変動型は、多くの固定型より当初の金利が低く、さらに最近は金利優遇キャンペーンを継続的に行なっている金融機関が多く、これを利用すれば一層、低い金利で借りられます。でも、将来の金利は誰にも分かりません。
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